液体に発生する気泡を抑えるための消泡剤は食品製造においても使用されており、吹きこぼれや酸素との接触を減らす目的で使用されています。特に食品の吹きこぼれは沸騰する過程においてしばしば発生しますが、十分な加熱による殺菌のためにも欠かせない工程であり、安全かつ確実な作業のためにその予防は欠かせません。沸騰による吹きこぼれが問題となりやすいのはジャムやキャンディといった食品で、同じく過熱を必要とする食用湯に関しては、油跳ねを予防するためにも消泡剤が使用されています。同様に、すりつぶした大豆から投入を抽出する過程で沸騰する豆腐製造においても吹きこぼれは問題となり、古くからその対策が行われていました。

大豆にはサポニンと呼ばれる界面活性作用のある成分が含まれており、これは大豆の渋みや苦みの成分です。そして、これは水にも油にも溶ける性質と併せて発泡する性質があり、豆腐の製造時に飛び散ると危険ですし、豆腐の気泡は酸素との接触を増やし、鮮度の低下を加速させてしまいます。豆腐製造における消泡剤は製造から完成後までの安全の為に利用されており、現在ではグリセリン脂肪酸エステルを主成分とする消泡剤がしばしば使われています。こうした豆腐の消泡は江戸時代から行われており、油を添加したり石灰や米ぬかを加えてあとから取り除いたりしていました。

現在の消泡剤は微量でも効果が高いため、味への影響が低く除去しなくても残留が少ないので安全です。

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